SYMPOSIUM
社員×社長による座談会

「会社創業時の様子」や「ハートグループホールディングスが向かう未来」について、社員代表の2名が社長にインタビュー!
「改まって話すのはなんだか恥ずかしいね」と照れつつ、互いの胸の内が聞ける貴重な時間になりました。

有限会社ハートランドを
立ち上げた理由

山口社長は宮崎県のご出身とお聞きしました。
神奈川県に来られたきっかけをお聞かせくださいますか?

山口社長

宮崎の高校を卒業後、神奈川県大和市にある森永の工場に就職したのがきっかけです。

藤尾

なんで森永に就職しようと思ったんですか?

山口社長

アイスが好きだから(笑)
工場中にバニラの甘いに匂いが漂っていて、働いているとあの匂いが苦手になっちゃうんだけど、私は休憩時間も両手にアイスを持って嬉しそうに食べてたんだよね。
だからパートの女性陣にも「山口くんはこの仕事が天職だね!」って言われてたよ。

藤尾茂呂

天職だった工場勤務を辞めて、その後、不動産業界に入られたきっかけを教えてください。

山口社長

工場勤務にはなんの不満もなかったんですが、友人に誘われて茅ヶ崎市に引っ越してきて土木作業員の仕事をすることになったんです。それが20才くらいの頃かな。
友人が「これからは資格が必要な仕事に就くのがいい」と言うので、自分も資格を取ってまた転職しようと考えまして。
英語の勉強をしてツアーコンダクターになるのもいいなと考えてたんですけど、家をあけることが多い仕事だから家庭不和になりがちだと何かで読んだんです。それも嫌じゃない?笑
そんなときにたまたま宅建という資格を知り、不動産営業は内勤と外勤とバランスが取れていていい仕事だなと思い、不動産会社に就職して不動産営業を始めました。

まったくの未経験で不動産営業マンになられたんですね

山口社長

そうですね。そのときの社長が「まずは営業で経験を積みながら宅建を取ればいいよ」と言ってくれたので、テレアポも飛び込み営業もやりました。

藤尾

社長が飛び込み営業している姿が想像できないですね・・・笑

優秀な営業マンだったとお聞きしました。
住宅販売仲介の営業マンとして、
どのくらいの実績を出していらっしゃったのでしょうか?

山口社長

最高成績で月10件の仲介契約を取りました。
このときは友人から「アメリカに10日間行かない?」と誘われていまして。
会社を10日間休むには、圧倒的な結果を出すしかないので、社長に「月10件契約を取るので、来月10日間休みをください!」と頼み、なんとかやりきりました。

藤尾

すごい・・・

営業マンとして実績を出したからこそ、
独立して自分で不動産会社を立ち上げたいと
考えられたのでしょうか?

山口社長

いえ、そんなことはないです。
20代のうちに何社かの不動産会社を渡り歩いたのですが、最後に勤めた会社が潰れてしまいまして。それで仕方なく自分で会社を始めることにしました。28歳の頃です

有限会社ハートランドの設立ですね。
社名の由来をお聞かせください。

山口社長

日本人にスッと入ってくる英語にしようと思いまして。
さらにいろいろ調べてみて、ハ行は音が柔らかくて良い、最後は濁音で締めると良いというのを知ったんです。それで「ハートランド」にしました。
辻堂の駅から少し離れた商店街に事務所を構えて、社員も私ともう一人だけ。
「まごころで夢叶えます ハートランド」というキャッチコピーはこの頃考えたものです。

藤尾

あ、それ懐かしいですね!

社員に機会を与える会社

藤尾さんはお若いのに社歴12年の
ベテラン社員とお聞きしました。
ご入社のきっかけを教えてください。

藤尾

18歳のときに、知り合いの知り合いぐらいのツテで山口社長とお会いする機会がありまして。「ウチで働いてみない?」「まずは職人として修行してきたら?」と言われて
入社2年間は、解体業→水道工事→大工の順で奉公に出てました笑

山口社長

奉公に出している期間が長すぎて、会社に戻すのを忘れそうになったよね笑

藤尾

そうでしたね笑
でも、本当に最初の2年間で貴重な経験をさせてもらいました。
現場経験を積んでいる営業マンはあまりいませんから、この話をするとだいたいみなさん興味を持ってくれます。

会社が修行の機会を与えてくれたんですね。

藤尾

はい、そうです。
当時の私の給料は「奉公先の会社+ハートからの補填」だったと、ハートに戻ってから経理担当に聞きました。
18歳のなんの経験もない若造に会社が投資してくれたのだと知って嬉しかったですね。

藤尾さんから見てハートフルはどんな会社ですか?

藤尾

ひとことで言うと「社員に機会を与えてくれる会社」です。
私の2年間におよぶ修行体験もそうですが、それ以外にも資格取得のために会社が授業料を全額負担してくれる制度があります。
私も制度を利用して宅建を取得し、現在は二級建築士の取得を目指して勉強中です。

茂呂

社内には、一級建築士、二級建築士、インテリアコーディネーター、宅建の取得を目指して勉強している社員が何人もいます。

そうなんですね。会社で負担してまで免許取得を推進している理由はなんでしょうか?

山口社長

個々のスキルアップです。
免許取得そのものも大事ですが、住宅のプロとしてしっかり知識を身につけてほしい。
住宅の営業マンなら、図面を見て脳内で3D変換できたほうがいいし、建売住宅を売っているなら宅建を持っていないと話にならない。

藤尾

わかります。いま二級建築士の勉強中ですが、不動産営業目線ではなく、設計士の目線でお客様に物件をご説明できるようになりました。
設計士の目線があると説得力が違います。

時代の変化にも動じない、
可能性のある組織とは

茂呂

資格取得以外にも、もっともっと個々のスキルを上げていきたいですね。
私は2016年の入社時から設計部門の責任者として管理を任せてもらっていて「現場監督や職人が見やすい図面作り」に取り組んできました。
おかげさまで、昔の図面よりも今の図面の方が見やすいと評価してもらっています。
見やすい図面を作ることで、職人や監督の作業効率が上がり、期限までに建物が完成し、品質も担保できる。品質が上がればアフター対応の回数も減る。一見、地味なことなのですが、個々のスキルを上げて会社全体のレベルを上げることが、お客様にとっても会社にとっても幸せなことだと思っています。

山口社長

そのためには、会社がちゃんと機会を用意しないとダメだよね。
私は個々が能力を上げるためには「経験値」しかないと思うんです。
たとえば設計士なら、月に1棟しか図面を書かないとか、営業なら建売しか売ったことないとか、少なく狭い範囲で成長しろと言っても無理がある。
月に何棟もの設計をこなさなきゃならない環境や、営業ならば建売も条件付き住宅も注文住宅もすべて経験できる環境を会社が用意することが大事。
プロ野球でも一軍と二軍では与えられる機会がまったく違います。
私は自社の社員には、常に一軍のバッターボックスに立ってほしいのです。

藤尾

確かに他社よりも経験は積めますね。良くも悪くも・・・笑
仲介営業の平均が月1〜1.5件と言われる中で、弊社は月16件とかザラにありますから。

山口社長

忙しすぎてのんびりやっていられないから、みんなが効率よくやろうと努力する。
いかに効率よく時間を使うか、知識を吸収していくか。
営業も設計もコーディネーターも事務も現場監督もアフター担当も、職務に関係なく、全員が他社様の3倍の動きができる会社にしていきたいよね。

茂呂

今はみんな忙しくて、出社してきたら自分の仕事をこなすだけで精一杯。
もっと業務効率を上げて、時間に余裕ができれば、自分のスキルアップに時間を投資できると思うんです。

山口社長

8時間かかってる仕事を5時間で終わらせて、残りの時間をキャリアアップに使える環境にしていきたいね。

社内独立制度を拡充していきたい

ハートグループホールディングスとしてどのような
組織づくりを目指していらっしゃるのでしょうか。

山口社長

ハートフルという母体がある上で、やる気も能力もある人材がひとつ飛び抜けて活躍できる組織づくりをしたいと考えています。
具体的には、グループ内で独立できる社内独立制度の事例を増やしていきたいですね。
独立して立場が変われば視点が変わります。
嫌でも経営について深く考えるようになる。物事をよりシビアに捉えるようになる。
経営者の集合体であるホールディングスこそ、時代の変化に動じない、強くて可能性のある組織だと思います。

藤尾

昨年、初の社内独立社長が誕生しました。
これはかなり画期的なことで、全社員が注目しているし、絶対に成功してほしい!!
あとに続く人たちの希望の星です。
私にできることがあれば、なんでも手伝いたいですね

山口社長

一人目だから絶対にコケるなよって脅してあるから大丈夫だよ笑

地域密着型企業としての
地域貢献活動とは

茅ヶ崎市にも藤沢市にも
ハートフルの住宅が建ち並んでいます。
地域の総合不動産企業として地域貢献については
どのようにお考えでしょうか。

山口社長

会社の名前を広めることを目的とした、一時的な地域貢献は違うのかなという気がしています。

私たちハートグループホールディングスが手がけるひとつひとつの事業が、結果的に地域貢献につながるといいですね。

家を売ったり作ったりしているだけのようですが、住宅建築に伴う「道路や水道など公共設備の整備」もやらせてもらっています。

家を作ることが街づくりにつながる。

社員全員が「この街を作った」という誇りを持てる企業を目指しています。